毎日の体験を記す場所

東京新聞(中日新聞東京本社)社会部デスクの小川慎一です。原発取材班にいました。取り調べは全面可視化、検察官は証拠リストを開示すべき。金に余裕があるならクール寄付。"All sorrows can be borne if you put them into a story or tell a story about them." Isak Dinesen(どんな悲しみも、それを物語にするか、それについて物語るならば、耐えられる)

東京都の各自治体の投票率と政党比例得票率の関係は?(22年参院選)

自治体によって国政選挙の投票率に違いがあるが、それは何と関係していそうなのか。この記事を読んで、考えてみたくなった。 文京区が高投票率の謎…納税率が高いから?選挙の知識が豊富だから? 10万人以上で全国トップ:東京新聞 TOKYO Web

22年7月にあった参院選のデータでいろいろ調べてみようと思い、まずは東京都の各自治体の投票率と左派系4党の比例得票率に何か関係があるのかを調べようと思った。有権者が10万人以上の自治体でみた場合、投票率と左派系4党の得票率には、何かしらの関係がありそうな風にも見える。

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【2022年上半期】21年より3割減、1日100トンを切る 福島第一原発の「処理水」の発生量

東電の公表資料を基に1月~6月までのデータを、2020年、2021年、2022年と3年分を比較。 22年上半期は、20年と比較すると処理水の発生量は半減した。 1日の発生量は98トンと、初めて100トンを切った。20年以降、処理水の発生量は毎年3割減ってきている。降水量は昨年よりも多いので、雨が降っても処理水の発生量がかなり抑えられてきていることは明らかだ。

www.tokyo-np.co.jp

【1月~6月中旬】降水量が同じレベルでも処理水発生量は半減 福島第一原発の「処理水」の発生量

東電の公表資料を基に1月~6月中旬までのデータを、2020年、2021年、2022年と3年分を比較。 22年前半は、この期間の総降水量が同じレベルとなった20年と比較すると、処理水の発生量は半減した。 屋根の損傷部分にカバーしたりした効果が出たのだろうが、21年と比べてもかなり減っている。いったいなぜなのか? 22年前半はこのペースで行くと、福島第一原発の処理水の1日当たりの増加量は100トンを切るのは間違いなさそう。

【1月~5月初旬】福島第一原発の「処理水」の発生量

東電福島第一原発の汚染水を浄化処理した後の水は、どれぐらい出ているのか。 公表資料を基に1月~5月初旬までのデータを、2020年、2021年、2022年と3年分を比較。 22年は雨が少なめで、1日当たりの処理水の発生量も少ない。 ただ21年は雨多めだったが、処理水の発生量は20年よりも減っていて、雨が多く降っても処理水が増えるというわけではなさそう。 この傾向は21年から割とはっきりとしてきているように見えるが、それが分かるグラフを今度作ってみる。

高校を出たら進学か就職か、には地域差がある

私は高校を出た後、大学へ進学し、その後、大学院に行き、そして運良く新聞社に入った。 神奈川県内の公立の進学校だったため、友人たちは全員大学に行ったが、どこの高校でもそうというわけではない。 実際、大学1年生の時に参加した中学校の同窓会では、大学生が私を含め数人しかいなかった。

では高校卒業後にどんな道へと進むのか。文科省の2021年度「学校基本調査」の結果を図にしてみた。 地域差、男女差が結構ある。あと、新潟、沖縄、北海道は専修学校(いわゆる専門学校)への進学が多い。なぜだろうか?

なんでこんな統計に注目したかというと、東京新聞にこんな記事が載って読んだためだ。 www.tokyo-np.co.jp

生活保護世帯の進学率は地域間でかなり違いがある。 その前提となるのは、おそらくそもそも地域間で進学率に差があるからだろうと思い、では、どれくらい違うのかを知りたくなったから図を作った。

福島県からどれくらいの人が避難を続けているのか?

東日本大震災東京電力福島第一原発事故後、福島県からの県外避難者は22年4月時点で23,000人以上いる。 県外避難者への推移をみると、首都圏への避難者はあまり減っていない。。今後、特定復興再生拠点区域の避難指示解除があるものの、残念ながら避難者数が大きく減ることは考えにくい。ただ、いつまで「避難」といえるのか。既に「移住」ではないのか、という疑問もある。その実態を把握するための手法もあるので、それは、また今度。

福島の県外避難者は全国に散らばっていて、どこかの都道府県に必ずいる。 四国は少ないが、北海道は多い。なぜ多い所と少ない所がはっきり分かれているのか。事故直後の支援のあり方の差などがあったかもしれないので、これはフォローする必要がある。