毎日の体験を記す場所

東京新聞(中日新聞東京本社)社会部デスクの小川慎一です。原発取材班にいました。取り調べは全面可視化、検察官は証拠リストを開示すべき。金に余裕があるならクール寄付。"All sorrows can be borne if you put them into a story or tell a story about them." Isak Dinesen(どんな悲しみも、それを物語にするか、それについて物語るならば、耐えられる)

年末年始に買ったもの

経団連が原発輸出を巡って安倍政権と距離を取るなら、それは悪いことではない。 ただ、鵜呑みにはできない。 2019年、今年は44歳になってしまうので、サプリを飲み始めました。切ない。。。健康診断でも引っかかることが多くなってきたので、体質も変…

なんとか元年

デジタル戦略元年になるのかどうか。。。 たぶん、ならない。 昨年は多くを失った。今年は少し得たい。 2019年、原発関連でどんなことが予想されるのか、という記事を書きました。たぶん、東京五輪が終わるまでは、西日本に立地する5原発9基(10か1…

デジタル戦略事始め

いよいよ会社がデジタル戦略に本腰を入れるそうなので、こういう本も読み始めた。通勤電車の中でだけだが。「デジタルファースト」は、もはや「モバイルファースト」。自分自身の生活を省みても、まさにモバイルファースト。毎朝、iPadで東京新聞、朝日、毎…

Pythonを学び始める

デジタルジャーナリズムを実践するために、他社の記者の影響を受けて、Pythonを学び始めた。プログラミングってほぼ初めてなので、かなり大変である。とりあえず、この2冊から。 いちばんやさしい Python入門教室 作者: 大澤文孝 出版社/メーカー: ソーテッ…

ひねくれた視点を大事にする

記者はひねくれていた方が良いと思っている。それは性格の問題ではなく、何かが起こったときに「こんな見方もあるよ」とか、「いやいや、そりゃあ違うでしょ」とまず思えるかどうかは結構重要だろう。行政の取材をしていると、大量の出稿を求められるので、…

映画祭をやるなら、上映作品名を書け

本日2本目は、中日新聞(愛知)の記事を取り上げる。この原稿への不満は「映画祭をやるなら、上映作品名を書け」ということに尽きる。 空き家利用し11日に手作り映画祭 豊田・稲武の夫妻企画:愛知:中日新聞(CHUNICHI Web) リードは以下の通り。 空き家とな…

テーマと内容を絞って書く

新聞の紙面を独占するほどの記事を書ければ良いが、ほとんどの場合そうではない。紙面は限られている。原稿はコンパクトにし、内容を絞り込まないといけない。 今回取り上げるのは、中日新聞「津市民版」に掲載された「安全に楽しく 津の魅力 再発見 ポケモ…

不要なことは書かない

自社他社を問わず、記事を書き直してみるという訓練を再開。いろいろ仕事でストレスが溜まっているということもあるので、記事に文句をつけてプラスになるかもしれない発散の仕方を模索する。いや、単に嫌な奴なんだけど。全然関係ないけど、甲子園開幕の日…

ハンセン病資料館

東京都東村山市の国立ハンセン病資料館に行ってきた。館内は残念ながら写真撮影できず。治療だから、法に基づいているから、そんな理由で、隔離されて不自由を強いられた人がいて、生まれることさえ許されなかった命がある。そういうことを東京で、しかも入…

緊急事態条項

日本国憲法、施行69年特集面(東京新聞)

5月3日付の東京新聞(中日新聞)の特集面で、憲法学者の古関彰一さんとヒップホップミュージシャンのShing02さんの対談を掲載しました。 古関さんは憲法の制定過程を研究しており、「日本国憲法の誕生」(岩波現代文庫)が代表的な著作です。Shing02さんは…

仕事始め

仕事始め。取材先のギャラリーは1時間待ったが、誰も来なかったぜ。。。 そりゃあ、1月2日だもんなあ。泊まり勤務は午後10時現在、とりあえず平穏。 映画『ヤクザと憲法』公式サイト 東海テレビのドキュメンタリー。以前、テレビでやったようなのだが、…

2015年12月の岐阜県政の記事

2015年12月に中日新聞岐阜版に掲載された記事。すべてがネットに上がっていないのが、いかんともしがたいところ。 「医療通訳」独自雇用を助成 県、来年度にも病院などへ:岐阜:中日新聞(CHUNICHI Web) 12月23日 県内の医療機関で、外国人患者の診察の…

2016年のスタート

2016年の仕事始めは1月2日。しかも宿直なので三が日のうち二日は仕事です。現在、岐阜報道部で岐阜県政キャップをやっているのですが、1月3日には県政担当3人が全員仕事。休み前に原稿を出しまくってもらっても、休みが取れないというのは、単純に…

統計もの

1、2月は、行政が前年についてのさまざまな統計を発表することが多い。毎年決まりモノのように記事にするのだが、紙面に記録として残しておくという意味はそれなりにある。 岐阜新聞の「県内火災、206件増の963件 昨年、過去5年間で最多」のリード…

誰が情報を明らかにしたのかを明記する

誰かが会見をして、発表した事柄を記事にする場合は、素直に「会見した」「発表した」と書いた方が良い。隠す必要のない情報源はリードにできるだけ明らかにすべきだろう。 岐阜新聞「中日本高速、道路以外の事業参入へ 土岐に観光・商業施設」のリードを見…

単位は合わせる

京都新聞「宇治のウトロ地区に公営団地 国・府・市が基本構想策定」の記事を読んでいたら、以下のような段落があった。 ウトロ地区2・1ヘクタールのうち地元や韓国政府が東南側に購入した土地6500平方メートルに、4~5階建ての団地2棟、計約60戸…

同じことばかり言わない

岐阜市長選が2月2日に投開票される。岐阜では各紙が連日、この市長選のことを伝えている。私は期日前投票を済ませたので、あとは待つのみである。現職か、それとも新人か。2日夜が楽しみだ。 岐阜新聞「訴え若者に届け 岐阜市長選、3候補陣営SNS駆使…

「など」は思い切って削る

「など」が多い文章は読みにくい。できるだけ少なくしたい。だが、記事を短く書こうとすると、省略の「など」を使ってしまいがちだ。では、どうすればいいか。思い切って、「など」を削ってみよう。それでも意味は通じるし、たぶん問題ない。 京都新聞の「D…

「逮捕容疑」読み比べ

冷凍食品に農薬が混入されていた事件で、群馬県警は25日、偽計業務妨害の疑いで男を逮捕した。容疑者が浮上した経緯は分からないが、各紙の記事で、「逮捕容疑」の部分を読み比べてみる。 朝日 http://digital.asahi.com/articles/ASG1T5QSHG1TUTIL01B.htm…

で、どんな菓子パンなのよ?

静岡新聞「いちごクリームパン発売 清水西高生とコンビニ開発」の記事。リードはこんな感じである。 県立清水西高ライフデザイン部がコンビニチェーン「サークルKサンクス」と共同開発した菓子パン「いちごクリームパン」が21日、県内のサークルKとサン…

4回目・正式名称にこだわらない

岐阜新聞「市町村職員ら観光への活用法学ぶ 県「セカイカメラ」データ」のリード。 県内市町村の観光担当職員らが、オープンデータの活用法などを学ぶセミナー「オープンデータ時代の観光×ITの戦略づくり」が20日、大垣市加賀野のソフトピアジャパンで開…

3回目・正式名称にこだわらない

岐阜新聞「次世代へ恵み継承 県民会議が「清流の国ぎふ憲章」案」の記事のリード。 県が本年度から本格的に取り組む「清流の国ぎふ」づくりについて、県内各界代表らが意見を交わす第2回「清流の国ぎふ」づくり推進県民会議は20日、岐阜市橋本町のじゅう…

続・正式名称にこだわらない(お手上げ編)

岐阜新聞「県内、ツキノワグマ増加 捕獲上限を撤廃、県が管理2期案」のリード。 県は、ツキノワグマの保護管理計画第2期案を作成した。クマの生息数が増加している現状を踏まえ、第1期で定めていた捕獲の上限数を撤廃。上限ではなく自粛を要請するための…

正式名称にこだわらない

京都新聞「第三者機関、二つ常設 滋賀県いじめ防止基本方針素案」のリード。 滋賀県教育委員会は20日、県の今後のいじめ防止施策の指針となる「県いじめ防止基本方針」の素案を公表した。常設の第三者機関を県教委と知事部局にそれぞれ設置し、自殺など重…

これぞ「街の話題」

神戸新聞のサイトは、地方紙の中ではつくりが断トツに良い。こういうサイトをつくれないもんかねえ。 今日掲載されていた「お地蔵さん、どこから来たの? 神戸・北区の団地」という記事は、これぞ街の話題。取材し、書いた記者は署を担当する「署回り」なの…

段落内の主語は統一

京都新聞「教えて!「リケジョ」の先輩、女子高生ら聞く 中京で交流会」の記事のリード。 京都市中京区のウィングス京都で19日、京都企業で働く女性研究者や技術者と、理系に興味がある女子中高生がふれあう交流会があった。生徒22人が第一線で働く「理…

「ビジネス」を意識すること

新聞協会賞を2年連続で受賞したことがある毎日新聞の大治朋子さんの本「アメリカ・メディア・ウォーズ ジャーナリズムの現在地」(講談社現代新書)から長いが引用。新聞が生き残るために、記者は何を考え、何をしたらよいのだろうか。 現場で長く記者をし…

続報は「初報」として読まれる

ある問題や事件の続報を書くのは難しい。京都新聞の記事「住民と議論平行線 流域治水条例案・滋賀県が2巡目説明会」を見てみる。リードはこんな感じだ。 滋賀県議会で継続審議となっている流域治水推進条例案について県は18日、2巡目の住民説明会を始め…

「つかみ」が大事

記事のリードはしっかり書くべきだ、と繰り返し主張している(リードが大事ということばかり書いていて、ブログの見出しが思い付かなくなってきた・・・)。中日新聞「満州陶磁器、職人おきざり 終戦時の混乱証言:愛知」。こういう話も好きなので読んだのだ…