関東大震災、号外の記憶 会社経営者が21部所有(岐阜新聞1月5日)
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20140105/201401050920_21688.shtml
岐阜新聞の記事は、リードが長いものが多い。良い傾向とは言えない。なぜ長くなるのかといえば、ひとつの段落に詰め込みすぎているからだ。何がニュースなのか、ポイントを絞れていないのではないか。この記事も、とにかくリードが長い。
<元記事> 1923(大正12)年9月1日に発生し、10万人以上の死者を出した関東大震災を伝える新聞の号外が岐阜市白木町の会社経営祖父江恒男さん(73)宅で見つかった。紙面からは被災地の被害状況や混乱ぶりが伝わってくる。政府が昨年12月、首都直下地震の被害想定をまとめ、犠牲者は最悪2万3000人に上ると見積もった。大地震への関心が高まる中、未曽有の被害をもたらした関東大震災の様子を伝えた紙面は貴重な記録。岐阜大地域科学部地域資料・情報センターも「東海の地方紙の号外が残っているのはまれ」と評価している。
昨年12月の被害想定をリードに入れる必要がない。もし入れたいならば、本文で書けばいい。「関東大震災を伝える岐阜で配られた号外が見つかった」、この事実についての専門家の評価があれば、リードとしては十分だ。ということで、100字削った。これぐらいでいいと思う。新聞のリードは10行ぐらいがいい。15行が限度だろう。
<直し版> 1923(大正12)年9月1日に発生し、10万人以上の死者を出した関東大震災を伝える新聞の号外が、岐阜市白木町の会社経営祖父江恒男さん(73)宅で見つかった。被害状況や混乱ぶりを岐阜で伝えた貴重な記録。岐阜大地域科学部地域資料・情報センターは「東海の地方紙の号外が残っているのはまれ」と評価する。