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東京新聞(中日新聞東京本社)社会部デスクの小川慎一です。原発取材班にいました。取り調べは全面可視化、検察官は証拠リストを開示すべき。金に余裕があるならクール寄付。"All sorrows can be borne if you put them into a story or tell a story about them." Isak Dinesen(どんな悲しみも、それを物語にするか、それについて物語るならば、耐えられる)

専門用語を外してみる

京都新聞の記事「堤防内に水浸透、決壊の恐れも 桂川と宇治川、台風豪雨で」を見てみる。ニュースとしても興味を持った。http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20140108000075

 昨年9月の台風18号の豪雨に伴い、京都市や宇治市桂川や宇治川で、堤防内部の水の浸透で土砂が流動化して噴出する「パイピング現象」が相次ぎ、研究者から堤防の強度低下を懸念する声が出ている。繰り返すと堤防決壊の恐れがあるが、現象の危険性を調べる手法はまだ確立されていない。研究者のグループは実際の堤防を使うなどして調査手法の開発を進める。(167字)

 「パイピング現象」という専門用語の説明が入っているためリードが長い。専門用語があると、読み進みにくいという面がある。これをなんとかしたい。どうしたらいいか。説明が十分されているのだから専門用語を外せばいいと考え、直してみた。40字ほど削った。

 昨年9月の台風18号の豪雨に伴い、京都市や宇治市桂川や宇治川で、堤防内部の水の浸透で土砂が流動化して噴出する現象が相次いだ。繰り返すと堤防決壊の恐れがあるが、危険性を調べる手法は確立していない。研究者グループは実際の堤防を使って、調査手法の開発を進める。(128字)

研究者から堤防の強度低下を懸念する声が出ている」という部分は削った。続く「繰り返すと堤防決壊の恐れがある」と意味がかぶるためだ。なくても問題ない。こうするなら、用語を外さなくても良いかもしれない。なのでこうした。

 昨年9月の台風18号の豪雨に伴い、京都市や宇治市桂川や宇治川で、堤防内部の水の浸透で土砂が流動化して噴出する「パイピング現象」が相次いだ。繰り返すと堤防決壊の恐れがあるが、危険性を調べる手法は確立していない。研究者グループは実際の堤防を使って、調査手法の開発を進める。

「パイピング現象」という用語をリードから外した場合、第二段落で付け加えればいいのではと思う。どうだろうか。

元記事> 国土交通省淀川河川事務所によると、桂川は伏見、南区の計3カ所、宇治川は伏見区宇治市の計3カ所で、住宅のある側に土砂が水と一緒に噴き出した。同事務所は、水位の大幅な上昇で堤防に大きな圧力がかかり、弱い部分に川の水が浸透したとみている。

直し版> 国土交通省淀川河川事務所によると、桂川は伏見、南区の計3カ所、宇治川は伏見区宇治市の計3カ所で、住宅のある側に土砂が水と一緒に噴き出す「パイピング現象」が起きた。同事務所は、水位の大幅な上昇で堤防に大きな圧力がかかり、弱い部分に川の水が浸透したとみている。

*この曲を聴きながら、書いた。


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