京都新聞「木造校舎保存へ前進 木津川・恭仁小、耐震化へ 」という記事。歴史的建造物の保存について関心ありありの私は、こういう話が大好きである。だから、ちょっとこだわりたい。リードからは、校舎が歴史的な建造物なのか分からない。
奈良時代に聖武天皇が遷都した恭仁京の中心部「恭仁宮跡」(国史跡)の上に立ち、木造校舎で知られる恭仁小(木津川市加茂町例幣)について、木津川市はこのほど、2年間かけて耐震化する方針を決めた。国史跡のため工事には文化庁の許可が必要で「正式な決定はまだ」(市教委)とするが、未定だった歴史的な校舎の保存に向けて前進した。
国の史跡の上に立つ(「建つ」では?)校舎があるんだなあと驚いた。しかし、そもそも校舎がいつ建てられたものなのか分からない。リードには入れたい。ということで、直してみた。当然短くした。
<直し版> 1936年に建てられた恭仁小(木津川市加茂町例幣)の木造校舎を、市が二年間かけて耐震化する。奈良時代に聖武天皇が遷都した恭仁京の中心部「恭仁宮跡」(国史跡)の上にあるため、工事には文化庁の許可が必要だが、歴史的な校舎の保存が前進する。
一般にはあまり知られていない歴史的建造物については、建てられた時期をリードに入れた方が良い。じゃないと「歴史的」というのが読者に伝わらないのではないかと思う。その建物について「よく知っている人」向けではなく、「ほとんど知らない人」向けに書くようにしたい。
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