京都新聞「宇治のウトロ地区に公営団地 国・府・市が基本構想策定」の記事を読んでいたら、以下のような段落があった。
ウトロ地区2・1ヘクタールのうち地元や韓国政府が東南側に購入した土地6500平方メートルに、4~5階建ての団地2棟、計約60戸を新築する計画。市が住民向けに貸し出し、家賃を徴収する。同協議会によると、大半の住民が移り住む見通しという。
2.1ヘクタールのうち6500平方メートルとある。単位が異なっているため、全体のうちどれぐらいの広さを占めているのかがわかりにくい。この場合は、単位を同じにした方が読者には親切である。
1ヘクタール=10,000平方メートル
ここは平方メートルに単位を合わせて、「21000平方メートルのうち6500平方メートル」と書いた方が良いだろう。
ついでに、この記事のリード。
在日コリアンが多く暮らす宇治市伊勢田町のウトロ地区の住環境問題で、国土交通省と京都府、宇治市の3者は、地区内に公営団地を建設して住民を集約する方針を決め、29日に発表した。6~7年後の完成を見込み、2014年度に詳細な土地利用や施設整備の事業計画を策定する。
「住環境問題で」という書き方からして、この問題は紙面でたびたび掲載しているのだろう。だが、ここは今の住民が老朽化した建物に住んでいるということをリードで明記した方が良いように思える。ということで、こんな感じにしてみた。
<直し版> 国土交通省と京都府、宇治市は29日、在日コリアンが多く暮らす宇治市伊勢田町のウトロ地区内に公営団地を建設すると発表した。6、7年後の完成を見込み、老朽化した建物の住民を集約する。
実はこの地域の近所に私用で行くことが結構あるのだが、「ウトロ地区」のことは知らなかった。今度立ち寄ってみようと思う。
「ウトロ地区」については、こういう本もあるようだ。