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東京新聞(中日新聞東京本社)社会部記者の小川慎一です。原発取材班。取り調べは全面可視化、検察官は証拠リストを開示すべき。金に余裕があるならクール寄付。"All sorrows can be borne if you put them into a story or tell a story about them." Isak Dinesen(どんな悲しみも、それを物語にするか、それについて物語るならば、耐えられる)

新聞記事は逆三角形型

減反廃止で酒米「祝」を増産 府、米価下落へ対策(京都新聞1月5日)

http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20140105000010

 <第1段落> 政府が米の生産調整(減反)を4年後の2018年度をめどに廃止する方針を決めた。主食用の米の価格が下落する恐れがあるなか、京都府は対策の一環として、京都の酒造業界から要望の強い酒米「祝」の増産を目指す。需要があり価格面でも有利とされるためだ。

 新聞記事は、第1段落に結論を書く逆三角形の構成にするのが基本だ。見出しにあるように、この記事のポイントは酒米を増産するという対策。記事でもそう書かれているが、「主食用の米の価格の下落の恐れ」との関係がよく分からない。第6段落になってやっと、「酒米は、主食用の米づくりから比較的移行しやすいとされる」とあり、ああなるほどと納得できる。だが、もっと早い段落で納得させないと、逆三角形とは言えない。では、どうすればいいか。

直し版> 政府は米の生産調整(減反)を、2018年度をめどに廃止する方針を決めた。主食用の米の価格が下落する恐れがあるため、京都府は地元酒造業界から要望の強い酒米「祝」の増産を目指す。主食用の米づくりから比較的移行しやすく、需要があり価格面でも有利だという。

  この記事は第2、3段落で減反の説明をしている。第1段落にある肝心の酒米「祝」の説明は、第4、5段落まで出てこない。ということで、全体を書き直してみた。50字ほど削ったが、あまりうまく書けなかった。難しい。。。

直し版2> 政府は米の生産調整(減反)を、2018年度をめどに廃止する。主食用の米の価格が下落する恐れがあるため、京都府は地元酒造業界から要望の強い酒米「祝」の増産を目指す。主食用の米づくりから比較的移行しやすく、需要があり価格面でも有利だという。

 減反廃止後は、国の需給見通しなどを参考に、農家は自由に米を生産できる。ただ生産量が増えれば、米価は低下する。農家には打撃となるため、府は酒米の祝に着目した。

 酒米の祝は、府立農事試験場丹後分場(現・丹後農業研究所)が1933年に独自に開発。一時栽培が途絶え、92年に復活した。京都の蔵元は地元の酒米を使った酒造りをしたいとの思いが強く、府酒造組合連合会は昨年12月に祝の増産を府に要望している。

 祝の栽培面積は2013年で78ヘクタール、260トンを生産。14年には120ヘクタールで400トンの生産につなげ、減反廃止に向けて拡大を目指す。府は「酒米は普通の水稲に比べて倒伏しやすいなどの難しさがある。栽培技術の指導に力を入れていきたい」としている。

 減反は1970年に始まり、政府が各都道府県に生産数量目標を割り当てる政策。減反に参加する農家には補助金が出る。生産意欲のある農家から不満が出ていたことや、農業の成長産業化を促すため、政府は廃止を決めた。

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