京都新聞「低気圧でリウマチ痛み増 京大・統計的に俗説を裏付け」の記事。へえーって思わせてくれる話題。何の役に立つのかよく分からんけど、面白い。リードは次の通り。
気圧が低くなれば、関節リウマチの腫れや痛みの箇所が増えることを、京都大医学研究科の寺尾知可史助教らのグループが明らかにした。低気圧が近づくと曇りや雨になりやすく、「天気が悪くなるとリウマチの関節が痛む」との俗説を統計学的に確かめられたとしている。米科学誌プロスワンで16日に発表した。
これでもいいのだが、見出しにあるように「俗説を裏付けた」ということを最初に持ってきたい。どんな風にしたらいいか。こんな感じにしてみた。
<直し版> 「天気が悪くなるとリウマチの関節が痛む」という俗説を、京都大医学研究科の寺尾知可史助教らのグループが統計学的に確かめた。気圧が下がると、関節リウマチの腫れや痛みの箇所が増えるという。米科学誌プロスワンに16日発表した。
順番を入れ替えて、ちょっと表現を変えた。趣味の問題かもしれないが、自分ならこう書く。
新聞記事は、とにかくリード命。リードの十数行を書ければ、あとはできたも同然だ。リードは取材したことの重要な点をきちんと分かっていないと書けない。リードのうまさと、取材力は比例すると思う。最初の十数行に勝負をかけよう。